「男性社会の苛酷なる現実」 

                   特別企画:負け組男たちの地獄   



これは西暦2030年代における負け組となった男たちの実態を、様々な角度から浮かび上がらせようとの企画の元に、関係者の手記をまとめたものである。









○ 無職 坂井○○37歳(本人の希望により名前伏せ字)

私が勤めている某大手販売会社の支店が業績不振の理由で閉鎖宣告されたのは一ヶ月前。全女子社員及びパート勤務女性で希望者は別支店へ異動、男子社員は全員解雇と言う男にとって絶望的な厳しいものでした。女子社員やパート勤めの女性なら例え今の会社を辞める事になっても、その後はなんとでもなるでしょう。女性ならすぐに仕事は見つかるし、結婚している者は夫の収入がありますから、路頭に迷う心配もないのです。しかし男の場合は悲惨そのものです。今の社会では一度負け組になった男が這い上がることはまず不可能なのですから。

女性の社会進出は目覚ましく、負け組の男に残された仕事と言えば過酷な肉体労働だけです。そしてその仕事を求めるにも職業安定所や民間の人材派遣会社で死にたくなるほどの屈辱を味あわなければならないのです。その実態は誰もが知っていますから閉鎖宣告されてから一ヶ月間、残務処理で働く間は惨めそのものでした。これまで私が上の立場で使っていた女子社員やパート女性らから同情と哀れみの目で見られるのですから。そして日が経つにつれ彼女たちの態度も以前より、よそよそしさを感じられるようになっていくのです。私への好意を感じていた女子社員や、密かに私が恋心を抱いていたパート女性の態度も哀れみ混じりの冷ややかなものへと変わっていくのがわかります。負け組の男から女性の関心が無くなるのは当然の事ではありますが、彼女らがくすくす楽しそうに笑いながら小声で話しているのを横目で見るたびに、何の不安も抱く必要のない彼女たちに引き換え解雇された私たち男の厳しい現実に泣きたくなってしまいます。そして彼女たちに私が職安の受付に全裸で並んで待たされている姿を想像されているんじゃないかと思うだけで堪らない惨めさがこみ上げてくるのです。



○ 職安職員 内山早苗23歳

私が担当しているのは第3種職業求職者窓口での受付です。第3種職業と申しますのは重度の肉体労働を伴う仕事を指しています。その労働条件の厳しさからここを利用するのは所謂負け組と呼ばれる男性と言うことになりますね。負け組の男性が一般的な職に就ける可能性はまず皆無と言わねばならない現状は皆様ご存じの通りです。主にリストラや解雇で職を失った男性に働き口を紹介するのが私達の仕事なわけですね。そこでこの度は第3種職業求職者窓口の実情をお話しして、いかに負け組の男性が惨めさを味あわなければならないかを知って頂き、これを読まれる男性の皆様にけっして負け組の身にならないよう努力して頂ければと思います。

では少し具体的に説明して参りますね。この窓口に仕事を探しに来た方は用意された部屋で着衣はすべて脱いで頂いています。その後全裸状態で受付の順番を待って頂くのです。勿論これにはちゃんとした理由があるんですよ。ここで紹介できる仕事はどれも厳しい労働条件のものばかりなのです。この第3種職業には一般の職業と違って労働時間の規定が定められていませんし各種の保険保護も付かないのが通常なんです。賃金も時給計算で最新の統計では時給223円が平均賃金となっていて労働時間は一日12.5時間が平均です。一般的な基準から見ただけでも遙かに厳しい労働条件となっているのがお分かりでしょう。
実際、女性パート職でも最低時給が現在867円と定められているのを見れば、いかに厳しいものか想像がつくのではないでしょうか?過酷な肉体労働で10時間働いても、一番低い女性パート職の3時間分の賃金にも満たないのですから。そのような条件で働かねばならないのですから生半可な気持ちでは勤まらないのです。解雇やリストラされた男性の多くは負け組の立場になっても、まだまだ以前のプライドを捨てきれない方がほとんどなんですね。それでは私達も困ります。それで少しでも早くそのような自尊心を捨てて頂けるように全裸で受付に並んで頂いているのです。他の一般職窓口と同じフロアですから当然私ども職員以外の目にも晒されますので、これで自らの立場を悟り素直な気持ちで仕事の紹介を受けて頂くのが目的なのですね。このように職安では負け組男性にとって、相当辛い思いをして頂く事になるのです。それでも民間の職業斡旋業者と比べたらまだ良い方だとは思いますけど。




○ 民間労働派遣センター・スタッフ  斉藤晃子20歳

短大を卒業後、現在の仕事に就いて間もない斉藤です。この仕事に就いてからというもの社会経験がほとんどなかった私にとって驚きの連続でした。私が入社したのは民間でも大手に入る労働派遣センターです。ここでの新人研修から実務に携わるようになって現在に至るまでの体験談をちょっぴりお話させて頂きますね。

新人研修で、何より厳しく叩き込まれたのが、会社の利益追求が第一と言う事でした。このセンターに仕事を求めにくる、世間で負け組と呼ばれる方々は職安でも仕事を得られなかった男たちなんですけど、(大きな声では言えませんが、このセンターでは女性スタッフ同士の間で彼らのことを隠語でオス豚と呼んでいます。)その男達を家畜のように働かせて利益を得るのが民間労働派遣業の実態なんです。一般のイメージとしては労働派遣センターって求職者の為のサービス業だと思われてるみたいですね、現に私もそう思ってましたから最初はショックをうけたものです。具体的にどんなシステムかと言うと、契約した労働者の賃金はその雇い主からセンターへ支払われます。その内の70%が自動的にセンター側の取り分となり、そしてのこり30%から更に手数料と言う名目で10%差し引きます。要するに80%がセンター側の取り分で残り20%が賃金として契約労働者に支払われる訳です。そういうシステムですから賃金の高い契約先に長時間働かせる事が私達の利益になるんです。

賃金が高い所となると、当然の事ながら炎天下の工事現場とか、暑さと油汚れにまみれての工場作業と言った劣悪な条件下での重労働しかありません。言うなれば負け組の男達を過酷な肉体労働で長時間働かせるのが私達の仕事と言う訳ですね。考えてみれば冷暖房完備の快適な環境で一年平均して週に3日は休み、実働6時間である新入社員の私でさえ、彼らがせいぜい月4日休みが有るか無しで連日12時間以上の辛い肉体労働で得る賃金の数十倍の収入を得ているのです。女の私から見れば、いったん負け組となったら家畜同然となって働くしかない男社会の厳しさに愕然とします。

それでは、私が働く労働派遣センターで現在受け持っている業務をお話しする事で、私達の仕事の一端をご紹介したいと思います。新人の私が担当するのはカウンターでの受付です。求職希望者は最初にここで求職登録の申請をする必要があるのですが、希望者全員、着衣はすべて脱いでカウンター前に並んで頂いています。これは職安でも同様だと思いますし、理由も同じですが民間の場合はそれが更に徹底して行われます。何故かというと先に話しましたように公共の職安とは違い民間労働派遣業では利益追求が第一の目的だからなんですね。最初に余計なプライドを徹底的に打ち崩して、彼らに現状の厳しさと立場の違いを自覚させる事が職安以上に必要なんです。言い方は悪いんですけど、いかに彼らをスムーズに家畜化するかがポイントみたいなものですね。その為に彼らと直接関わる建物一階フロアの各部署のスタッフはすべて女性が担当していて、男性スタッフのフロアとは完全に独立しています。

さて受付の話に戻りますが、新人は先ず最初に受付カウンターの仕事に就かせられます。朝10時受付開始の一時間前からすでにカウンター前には、番号札を持った全裸の男達が毎朝50人以上並んで待っているのです。受付開始と同時に私が番号を呼ぶ毎に一人ずつカウンター前に立って最初に名前と生年月日を、はっきりと大きな声で言って頂きます。その際両手は後ろ手に組み足は大きく広げた姿勢をとって頂いています。ほとんどの男性は真っ赤な顔で声も震えてますね。なにしろ自分らより年下の女性に性器丸出しの姿を見られるのですから、その屈辱感は相当なものでしょう。私の方も最初は目のやり場に困り顔を赤くしてうつむきながらの応対で、かなりショックを受けていたものです。隣にいる先輩に助けられながら、なんとか初日を終えたって感じでした。先輩の話では、最初に若い女の子の前ですべてを晒けさせる事が、彼らに立場の違いを思い知らせて自尊心を砕くのに一番効果があるんだそうです。だから受付では、ワザと性器に視線を注ぐ事も大事な仕事のひとつなんだそうです。そして彼らを人間の男性だと思わずにオス豚だと思いなさい。3日もすれば慣れてこれが当たり前に思えてくるから心配しないようにってアドバイスを頂きました。実際この言葉通りに2〜3日もすると、受付の前で顔を引きつらせながら登録を受ける男達の性器も、平気でまじまじと見つめられるようになった自分に本当に驚きました。

私は正直言って最初受付の仕事を軽く見てたんですが、それなりに重要なものなのだと分かり、今ではこの仕事に誇りを持って毎日楽しく仕事に励んでいます。
○ 第3種肉体労働員 加藤○○34歳(本人の希望により名前伏せ字)

私は6ヶ月前にリストラで職を失い、職安でも上手くいかず、最終的にある民間の労働派遣会社で現在の仕事を斡旋されました。私が始めてその労働派遣会社へ行った日に味わった過酷な体験を通して負け組の男がどれほど惨めなものであるかを、皆様に知って頂けるよう当時の記憶を辿って出来るだけ具体的に、一日の体験を書いてみたいと思います。 

民間の労働派遣会社での体験は職安で体験した惨めさとは比べものにならない程辛いものでした。まず受付カウンター前に全裸で並んで順番を待たされます。ここは私のような失業男性だけを扱っていますので、一般男女の求職希望者の目に晒されないだけ職安よりましだと最初はホッとしたのですが、後でそれが大きな間違いであることに気づかされたのです。 

受付開始時刻5分前になるとフロアのスピーカーから、受付に関する注意事項のアナウンスが流れてきました。番号を呼ばれた者は大きく返事して、すみやかに受付カウンター前に進み出る事。その際両腕は後ろ手に組んで両足は大きく広げ、背筋を伸ばして顔はまっすぐ受付スタッフに向ける事。氏名と生年月日を大きな声で、はっきり告げる事などが事務的な口調で説明されるのです。アナウンスが終わると、きちんと制服を着用した二人の女性スタッフが出てきてカウンターの椅子に座わりました。二人とも20歳くらいの可愛い女性であることに目の前が真っ暗になりました。私よりはるかに年下の彼女らの前で、まるで奴隷のようなポーズで全裸姿を晒さないといけないのです。これは単なる羞恥などと言う、なま易しいものではありません。番号が呼ばれ始めて一人一人彼女たちの前に性器丸出しで立たされた男達の引きつるような声に混じって「大きな声でお願いしますね!」「顔を上げてください!」などと彼女らの指示する声が否応なしに耳に飛び込んできます。そしてとうとう私の番号が呼ばれ、私も若い二人の女性の前で惨めなポーズをとったのです。

名前を名乗る声が震えました。「それでは登録の前に、いくつか確認させて頂きます。こちらで斡旋致しますお仕事は、そうとう辛い肉体労働になりますが御異存はございませんね?」「また賃金も一般水準よりかなり低いものとお思いになって頂かないとなりませんが、この辺りも御承諾いただけますね?」「登録が完了しましたら、今日から働いて頂くことになりますが支障ございませんね?」ショートヘアーの可愛い女性スタッフが笑顔で質問しながら登録用紙にチェックを入れていく傍らでは、もう一人の女性スタッフが愛想良く微笑みながら私の惨めな姿に視線を向けているのです。私から見れば、そうした彼女らの姿は勝ち組そのものでした。これからの私は過酷な肉体労働で生きていかねばならない負け組なのだと思い知らされ惨めさに泣きたくなりました。その後は、5〜6名の女性スタッフの手で身長体重の測定が行われ、性病検査として性器や肛門まで調べられたのです。 最後には受付の時同様のポーズで前後からと横からの写真を撮影されて、ようやく登録が完了した頃には12時になろうとしていました。
登録が終わると登録者番号カードと言うものが発行されます。12時から2時までスタッフの休憩時間となるため、午後からの業務開始まで2時間待たされた末、今度は発行窓口に並んで待たねばなりませんでした。40分ほど待って、やっと私の順番が廻ってきました。そこで登録者番号カードと労働登録証のファイルを渡され次のような説明を受けたのです。

「この登録者番号カードは、労働登録証の再発行や毎月第3水曜日の賃金支払日に必要になりますから無くさないよう気をつけてください。労働登録証は当センターで保管する物のコピーをお渡ししています。こちらは仕事場に着きましたら、そこで雇用主側に提出して頂ければ結構です。今後再斡旋が必要になった場合は、こちらで再発行の手続きが必要になります。それでは斡旋先の御用意が出来ましたら番号をお呼び致しますので、このままロビーでお待ちください。」

私は言われるがままに、番号が呼ばれるのを待ちながら何気なく労働登録証のファイルを開いてショックを受けました。そこにはコピーされた書類と共に先ほど撮影された3枚の全裸写真が添付されていたのです。まるで奴隷売買の書類のようで情けなさに胸が詰まりました。それから30分くらい待ったでしょうか、私のを含めた5人分の番号が続けて呼び出されロビーの端に集まるよう指示されたのです。まもなく2人の女性スタッフが段ボール箱を抱えて来ました。

「ではこれから、こちらで割り当てさせて頂いた仕事現場へ直接向かって頂きます。現場までは私も同行して雇用主側との手続きを済ませますから、皆さんの労働登録証をお預かり致します。到着次第すぐ仕事に入って頂きますけどよろしいですね?ヘルメットと作業靴は現場の方で用意してありますので、これからお配りするサポーターのみ着用して頂ければ結構です。なおサポーターは当センターの支給品となっており、毎月一回賃金支払い時にスタッフが新しいものと交換させて頂きますので今後も購入の必要はありません。それではお送りする車がすでに待っておりますので、この場で着替えて、あちらにありますドアの外へお急ぎください。着替えた服はこの段ボール箱に入れてくださいませ、一緒に車でお運び致します。」

説明が終わると私達にサポーターが配られました。それは性器を覆うだけの布に紐が付いただけの物でサポーターと言うより、それこそ金隠しなのです。いったん着替えていた服を脱いで再び全裸になり、その惨めな金隠しを着けている様子を女性スタッフたちに見られている屈辱は尋常なものではありません。そしてこんな惨めな姿で勤めねばならない肉体労働への不安がどんどん膨らんでいったのです。
それから労働派遣センターの名前が書かれたワンボックスカーに乗せられて現場に着いたのは4時頃でした。そこは中心街から少し離れた場所とは言え人通りの多い町中のビル解体現場だったのです。現場はかなり広く3台のパワーショベルが轟音を立てて土煙を巻き上げています。パワーショベルの周りには私と同じ惨めな金隠し姿の男らが、崩れたコンクリの固まりやら鉄骨を抱え上げては運んでゆくのが見えました。同行してきた女性スタッフは現場監督らしい男に書類を手渡すと、2〜3分談笑した後、すぐにセンターへ引き返して行きました。こうして辛い肉体労働の日々が始まったのです。この日は夕方5時になって現場監督と重機のオペレーターが帰宅した後も、総員15名ほどの私達派遣労働者だけは残って辛い仕事を続けねばなりませんでした。パワーショベルの代わりにツルハシでコンクリを砕き、その重い固まり運び出す作業がひたすら続くのです。こんな厳しい肉体労働を明日からは毎日、朝の8時から夜の10時までやらなければならないのだと思うと、あまりの辛さに涙がぼろぼろ零れました。  


これがたった一日で身も心もずたずたになった私の過酷な体験です。その日から今日まで朝早くから夜は10時までの厳しい肉体労働に明け暮れる日々を送っています。休めるのは月に4日だけ、晴れた日はビル解体現場で働かされ雨の日はトンネル工事の現場へ廻されるのです。これだけ働いてひと月に貰う賃金は6万円にも満たず、もうアパートの家賃も払えなくなった私は現場のプレハブ小屋で他の同様の男らと雑魚寝生活を余儀なくされています。寝床につくたびにリストラされる前まで付き合っていた彼女の事を思い出しては悶々として寝返りをうつ日々。今では女性と接する機会は賃金支払いとサポーター交換の為月一回やって来る労働派遣センターの女性スタッフだけです。日焼けと泥汚れで、どす黒く変わり果てたみすぼらしい姿を彼女らに晒しながら、わずかな賃金を受け取り過酷な肉体労働の汗を吸ってボロボロになったサポーターを脱いで手渡すのです。恵まれた環境で楽な仕事をして私より遙かに高い給料を貰っている彼女らの事を考えると、そんな自分の立場が惨めでたまりません。でもこれが負け組となった男の厳しい現実なのです。




○ 看護士 篠原慶子24歳

先日、ショッピングに街中で出かけたんですけど、大きなビルディングの取り壊し現場で、なんと昔の元カレが働いている姿を見つけたんです。真っ黒に日焼けした体に、説明するのも恥ずかしいような小さな金隠し一枚着けたきりの裸同然の姿で、重たそうなコンクリートの固まりを運んではトラックの荷台に積み上げる作業をやってました。その日帰宅してから、この事を現在の彼に電話で話しました。二人とも私と同じ高校に通ってたんで顔だけは知っていたようです。

それから数日後、彼とのデートの時どうしても元カレが働いている姿をみたいって言うんで車で工事現場まで出かけました。女性の現場監督に怒鳴りつけられながら元カレは重そうな鉄筋をトラックまで担いで運ぶ作業を、私達が眺めている間中繰り返してました。

「慶子、元カレを捨てて俺を選んで正解だっただろ?ああして丸一日働いて、あいつが受け取る賃金はいくらだと思う?俺の一時間の稼ぎにもならないんだぜ」

そう言うと彼は、私を抱き寄せ唇づけしてきたんです。私も自分から彼の唇に吸いついていました。激しいディープキスを交わした後、堪らなくなって、それからラブホテルへと向かったんです。今の彼とは3ヶ月後に結婚する事になってます。彼は大手企業に勤務してて、年収3000万円以上の幸せな結婚生活が待ってるんです。彼は惨めな私の元カレの姿を見て異常に興奮してるみたいでした。そして私は彼に抱かれながら勝ち組の男に抱かれる喜びを心の底から感じていたんです。私達は激しく求め合いながら何時間もセックスしました。その後、イタリアンレストランで食事をしてショッピングをして、彼が私を送ってくれる頃にはもう夜10時を廻ってました。

その途中あの工事現場の横を通り過ぎたんですが、真っ暗な中で、そこだけはライトが煌々と輝き、昼間見てから8時間も経つと言うのに、まだ元カレは、あの惨めな格好で働いていたのです。今はツルハシで大きなコンクリの塊を汗みどろになって砕く作業をしてました。私は男の人生の厳しさに愕然とする思いでした。負け組になった男は牛馬の如く働いて生きて行くしか道はないんですね。私は運転する彼の肩に、甘えるように頭をもたれさせて、うっとりと目を閉じました。私の手は自然と彼の股間を優しく撫でていたんです。ズボン越しに彼の男らしいペニスの逞しさが伝わってきました。そして小さな声で囁いたんです。

「あなたを選んで本当に、良かった・・・」

私の胸は、その時、人生の勝ち組となった男の妻になれる誇りと喜びに打ち震えていました。
                     

ねぇねぇ、あの人リストラされた中川さんだよね?

ひゃ〜っ、ほんとだ、間違いない。絶対中川さんだわ!

ちょっと見てよ、あの姿・・・陰毛がはみ出してるじゃない!

きゃーっ、やだ!やだ!あはは・・・

会社にいた頃とは大違いの姿よね。いつもお洒落してたのに、なにこの変わりよう?

だって、リストラされるような男だもん、結局あんな金隠し一枚で肉体労働に励むの
が、所詮お似合いの男だったのよ!

そっかぁ!、負け組の男には、あれが相応しい姿かも・・・あっ、そうだ携帯に、撮って
女子社員全員に廻そうよ!きっと大受けするよ!

きゃはは・・・金隠しから陰毛はみ出してるとこもバッチシ撮さなきゃ!

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○ 第3種肉体労働員 中川○○36歳(本人の希望により名前伏せ字)

私は勤めていた会社にリストラされ、現在、職安の女性職員に第3種肉体労働員として斡旋された建設会社で、肉体労働の日々を送っています。私のような者は、重要性の低い請負現場に廻されるのが普通です。このような現場はコスト削減の為、重機は使わず賃金が安く長時間労働をさせられる第3種肉体労働員に、人力ですべての作業を行わせるのが雇用主の方針なのです。私が今働いている現場は、雇用主が所有する広い土地で現在は廃材置き場としてしか使われてませんが、市街地の一角でもあるこの場所に、いずれは貸しビルが建設される予定になっています。

今は鉄屑やコンクリ片が無造作に捨て散らかされ、大きな岩が至る所に地面から顔を出しています。そればかりか、不法投棄された家電製品やらガラクタが、あちこちに山となっているような場所なのです。機械を使って整備すれば、綺麗な更地にするのに半月も掛からないでしょう。雇用主にとっては、急ぐ必要もない現場です。雇用保険のような経費を掛ける必要のない低賃金労働者である私のような者を使って労働させれば、例え何年掛かっても圧倒的にコストが安く済むのです。

この現場は、まさに地獄です。来る日も来る日も、朝は7時から夜10時まで、ツルハシ一本で、堅い岩やコンクリを砕かなければならないのです。日曜日が休みである以外、盆正月も連休もありません。台風でも来なければ雨の中だって休みにはならないのです。それだけ働いても、貰える賃金は一日2000円なんて、本当に泣きたくなります。

そしてこの現場が私にとって辛い理由が、もうひとつあります。それは私が以前勤めていた会社が、すぐ側にある事なのです。昼休みの時間に会社の女の子が良く利用するコンビニへの通り道に、この現場があるのです。私は彼女らに見つからないよう毎日祈りながら作業をしていましたが、ある日とうとう知られてしまいまったのです。かつては私の部下だった女子社員たちが、現場を通りかかりました。聞き覚えのある声で、すぐ彼女らと気づいた私は顔を伏せて、彼女らが早くこの場を通り過ぎてくれと祈っていました。しかし目の隅で彼女らが立ち止まったのが分かったのです。私は居たたまれない気持ちで、気づかず去ってくれと念じつづけました。惨めな姿に落ちぶれて過酷な肉体労働をさせられているのを、かつて部下だった女性に見られるのは死ぬほど屈辱です。かつては彼女らより高い給料を得ていた私が今では、過酷な肉体労働で働いても彼女らの収入の足下にも及ばない賃金しか貰えない身分なのですから。

でも最悪な事に彼女らは私に気づいたのです。ひそひそ声のおしゃべりと共にくすくすと笑い声が聞こえてくるのに、私は身の縮む思いでした。そして最後に恐る恐る彼女らを盗み見た時に見えたのは、携帯のカメラをこちらに向けて撮影している彼女らの姿だったのです。金隠し一枚で、肉体労働する私の惨めな姿が、昼休みの間に全女子社員に送信される事でしょう。人生最大の屈辱に男泣きしながら、それでも私はツルハシの重さを噛みしめながら堅い岩を砕き続けなければなりませんでした。第3種肉体労働員になると言う事は、まさに男の生き地獄を味わう事なのです。



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