クーラーが心地よい冷風を吹き出している研修ルームでは20代から30代の女性らが、講師の話に耳を傾けていた。彼女らの勤めていた会社が同業のライバル会社に買い取り吸収され、そこで再雇用されることになった彼女らが研修を受けているのだ。彼女らの表情は皆明るかった。このような場合、女性保護法で法律的にも女子社員は全員そのまま再雇用されることが保証されているだけでなく、今回、買い取った会社は女性社長の村上玲子が経営し社員も全員女性と云う女性中心主義の会社であり、彼女らを本来の社員同様の条件で迎え入れてくれるのである。

その一方、男の場合は厳しい現実が待っていた。ライバル会社に買い取られた経営陣はみな、村上玲子によって解雇されたのだ。かろうじて一部の男子社員のみ受け入れられたが、その待遇は女子社員とは比べものにならない惨めなものであった。この一週間の研修会でも、かつては部下であった女子社員たちが快適な室内で研修を受ける間、その上司であった男達は下着姿のまま炎天下の屋外で延々と草取りをさせられているのだ。

残酷なる復讐

「情けない声ねぇ、男なんだからもっと大きな声が出せるでしょ?」

教育係の元村真理絵から厳しい叱責の声が飛ぶ。草取り作業から、やっと解放された後は、かつて一緒に働いていた女子社員たちの前に男達は下着姿で並ばされ、何度も何度も発声練習で自分の名前を大声で叫ばせられ、併合されたライバル会社の社歌を歌わせられるのだ。課長であった山下は、こうして惨めな姿で扱かれる光景を部下だった女子社員たちに見られるのは、死にたいくらいの屈辱であった。なかでも最も辛いのは、斉藤美耶子にその姿を見られることである。山下は、かつて美耶子から恋を告白されたことがあった。しかしどことなく陰気な美耶子をどうしても好きになれず、すげなく拒絶したのだ。その後は、折に触れ感じる恨みがましい美耶子の視線が疎ましく、ますます美耶子を嫌い冷たく接するようになった。そんな彼女に、上司であった立場から一転したこの惨めな姿を見られるのは耐え難い屈辱なのだ。

「ちゃんと大きな声でしっかり歌えるまで、何度でもやらせるわよ!この研修が辛かったら、今すぐ辞めてもらってもかまわなくてよ!でもあなたたちには後が無いんでしょ?うふふ・・」

真理絵の言うとおりだった。今の社会では女性と違い一度、職を無くした男が新しい仕事に就くのは絶望的なのだ。女性社長が経営するライバル会社に吸収され、そこで負け犬の男たちがどれだけ惨めに扱われるかは、この研修からだけでも想像するに難くない。だがそれを拒否すれば、あとは悲惨な第3種労働者になる道しか残されていないのだ。

大声でライバル会社の社歌を歌わせられる山下の泣きそうな顔を、冷笑を浮かべた美耶子が、じぃっと見つめている。

(うぅっ・・頼む・・み、見ないでくれ〜〜〜っ!)

心の中で叫ぶ山下・・だがそんな山下に情けをかけることなく美耶子は笑みを湛えた視線を注ぎ続けるのだ。
そして研修最終日の夜、男達には更なる屈辱が待っていた。

「さぁ、これから男性社員は20キロの全裸マラソンよ!これはあなたたちの根性を試す為のテストだと思ってちょうだい。もちろん途中で脱落するような情けない男は要らないから、その場で我が社を去って頂くことになるわよ!うふふ・・」

真理絵の号令で、全裸の男達が一斉にスタートする。研修施設の広大なグランドを50周せねばならない。かつて同じ職場で働いていた女子社員たちが声援する中、ペニスとキンタマ袋を惨めに弾ませながら走るのだ。初めて見る男達の情けなく滑稽な姿に女の子たちが、頬を染めて驚いたような視線を注ぎながらも、きゃぁきゃあ声をあげてはしゃいでいる。そんな中を走る屈辱に男達は顔を真っ赤にし、女の子たちの前を顔を背けるようにして走り抜けていくのだ。

20キロマラソンの苦しさと全裸の惨めさに泣きべそをかいたような山下の顔を、美耶子は冷笑を浮かべて露骨に覗き込んでいる。

(うふふ・・いい気味だわ!)

自分をふって冷たく無視した、あの山下がペニスとキンタマ袋を千切れんばかりに揺らしながら目の前を走っているのだ。

(ひぃ〜〜っ!見るな・・見ないでくれ〜〜っ!)

こんな惨めな姿を、美耶子にだけは絶対に見られたくはなかった。だが一週する度に「ざまぁみろ!」と言わんばかりの美耶子の視線が無情にも山下を突き刺す。屈辱に気が狂いそうになりながら地獄のマラソンは続くのだった。
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